信玄原の火おんどり
毎年8月15日のお盆の夜、長篠・設楽原決戦場跡にある信玄塚において火おんどりが行われます。
信玄塚とは、設楽原決戦の戦死者を葬った塚のことです。いわれでは合戦後間もなくこの塚から大量の蜂が発生し、人々を苦しめました。これを武田の亡霊だと考えた村人たちが、戦死した武田軍の霊を慰めるために、長さ2、3m直径80cmほどの松明を燃やして信玄塚で供養したのがこの祭りの始まりだと言われています。村の男たちは、それぞれ大きな松明を抱え、鉦や太鼓の囃子にのって、8の字を描くように松明を振り回します。
こうして、火おんどりは伝統を守りながら400年以上も絶えることなく続けられています。