四谷の千枚田 (よつやのせんまいだ)
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鞍掛山の斜面に広がる山間集落に、約400年前に開墾された美しい棚田が広がっています。標高220~420mにかけて連なる石積みの棚田では、今でも30戸の農家が約420枚(最盛期には1296枚)の田を耕作しており、血と汗の辛苦をかけて先人たちが残した偉大な財産を風化させることなく、地域の人々が主体となって使命感をもって守り続けています。
山の中腹からこんこんと湧き出る澄んだ水は、大雨が降っても濁ることがありません。水と緑にあふれた棚田は様々な動植物の住処にもなり、まるでおとぎ話のワンシーンのように、人と自然が共生する日本の原風景が脈々と息づいています。