桜淵(さくらぶち)
種別 新城市指定名勝
指定年月日 昭和33年4月1日
所在地 新城市字桜淵、笠岩
説明
桜淵は桜淵県立自然公園の指定を受け、桜淵公園として多くの人が訪れる名所となっています。
元々は「笠岩」と呼ばれるこの場所が桜淵と呼ばれるようになったのは、寛文2(1662)年に新城城主菅沼定実が、この美しい景観に目をつけ、遊歩の地にしようと桜を植えさせたことに始まります。
その後、サクラ・ツツジ・モミジの植樹は年とともに増し、今では「三河の嵐山」と称される桜の名所となりました。その名前が示すとおり、桜と淵をもつ景勝地で、桜の名所は全国各地にありますが、このような渓谷美を兼ね備えた名所はあまりありません。
春は桜が清流の両岸に爛漫と咲き乱れ、夏の緑、秋の紅葉が調和して、四季それぞれの風情を満喫させてくれます。毎年、お花見や川遊びなどで、沢山の人が訪れます。
またこの渓谷は、地盤隆起によって豊川河谷が一段と深く掘り下げられ、段丘は変化に富み、清らかな水をたたえています。「蜂の巣岩」と呼ばれる巨岩をはじめ、鍾乳洞、石門などが断崖を形づくっています。